住民による防災訓練寸劇。 臨場感あふれる、住民の皆さんが理解しやすい防災訓練をご提案します。

マンション高層階に住む場合の防災上の注意点(その2)

 更新日:2021年08月01日

(その1)で、マンションの高層階に住む方のメリットとしては下記のようなことがあげられるとお伝えしました。

  1.     高層マンションが建築されるのは、都心などの勤務地へのアクセスが良い地域が多いので、通勤時間が少なめですむ
  2.     高層マンションが建設される場所は、もともと商行施設などが充実しているか、マンション建設に合わせて商業施設などが充実される傾向がある
  3.     高層階からの眺望は格段によい
  4.     防災・防犯設備が整っている
  5.     共有空間の設備が整っている

同じように、地震などの災害が起きた場合、

  • A.上層階ほど揺れが大きい
  • B.停電などになってエレベーターが止まった場合、上層階の住民は地上に降りてくるのが困難になるともお伝えしました。

 その際の減災処置はどうしたらいいでしょうか?
大きな震度になれば、マンション全体が大きく揺れます。
そんな場合、何の処置もしていなければ、家の中にある家具はあちこち動き回り、動く凶器と化します。家具がぶつかってきてけがをしたり、タンスや棚の上の物が落ちてきてけがをしたり、冷蔵庫やピアノのような大型家具であれば、押しつぶされて命に係わる大けがをする可能性もあります。
 そのような悲劇をできるだけ少なくするために、次のような減災処置をしておくと格段に危険度は下がります。

  1.     キャスターの付いた大型家具には、キャスターに足かせを付けて簡単には移動しないようにする
  2.     大型家具や食器棚、本棚、洋服ダンス等には、突っ張り棒を添えたり転倒防止ベルトなどで壁に貼り付けたり、棚の全面下に転倒防止ストッパーなどを設置する
  3.     ベランダのガラス戸、窓、食器棚のガラス戸などに飛散防止フィルムを貼り付ける
  4.     背の高い家具の上には、重いものや硬いものはおかない
  5.     ガラスや陶器・磁器の置物はできるだけ避ける
  6.     大型液晶テレビやパソコンのディスプレーは手前に倒れないように補強する
  7.     テーブルやデスクの足にすべり止めカバーをつける

これだけの処置をするだけで、高層マンションの安全度は大幅にアップします。